20世紀ゲネラールプローベ

電影永年私財法を発布するべくゲネプロ中の備忘録。

最近観た映画の備忘録#3(第二次大戦の時もそうなんだが「こんな有事の際に芸術や文化なんてどうでもいい」と人間の愉しみを規制したがるアホがいたわけだ。たとえば老人ホームでおばあちゃんたちにメイクをしてあげただけで全員の健康状態が上がったという研究結果もある。絶対、人間はそういったアートやクリエイティビティによってしっかりと生かされている。ドイツで絵描きを蔑ろにしてヒトラーが誕生したことを忘れたとは言わせない。だからアートやエンターテインメントを蔑ろにするファックオフ野郎は早く死んじまえ。水でも飲んでろボケ。

f:id:IllmaticXanadu:20200429033049j:image玉城ティナは夢想する』(2017年/山戸結希)

YouTubeにて。バイオレンス映画。皮肉ではなく、これは暴力についての映画だ。「今そこにある美に対してカメラを向ける」ということの暴力性を山戸結希は認識しつつ、欲望のままに被写体を「傷付ける」。そして、傷付ければ傷付けるほどに、被写体・玉城ティナの刹那的な美しさが増すことも承知している。激しいカット割はまさしく被写体そのものを「解体/切断」していて、カメラは「ナイフ」のようである。「ポップで可愛らしい記号よりもティナちゃんには背徳と退廃が似合うの!」という作家の願望を、全身で享受する玉城ティナの揺るぎない強固な美を証明できている傑作だと感じる。加えて、すべての女の子たちの集合的無意識になりたいと欲求しているのは、むしろ玉城ティナではなく山戸結希の方であって、そのナルシズムもまた暴力的だと感じる。もう1つ重要なのは、本編の中で玉城ティナが「玉城ティナになりたい」と「あこがれ」を抱くことだ。シラフで言ってしまうが、ぼくだって玉城ティナになりたい。玉城ティナを愛でたいとか応援したいとか恋したいとかではない、玉城ティナに「なりたい」のだ。野球少年がイチローみたいになりたい、という「あこがれ」とは異なる。なぜなら、それは本人の才能と努力次第で達成可能だからだ。しかし、ぼくが「玉城ティナ」になることは、絶対にない。絶対的に成就できない願い。それこそが「あこがれ」のエレガントだ。よしんば一本の作品が、男性観客に「女になりたい」と思わせられたら、それこそフェミニズムとして成功しているといえる。もしくは「女に生まれたかった」ということでも良い。あこがれさせられたら。異性目線の恋愛や性愛でなく、ただ純粋に「なりたい」という目線。が、本作においては最も大切だと感じる。逆に女性観客にとっては「女に生まれてよかった」ということなので、女であることを誇れるという、それこそが当たり前のフェミニズムである。だから本作はぼくにとって、極めて正しいフェミニズム作品だと思っている。しかし、これ言っていいのか知らんけど、玉城ティナってメガネ似合わなくないか? とアンチコメントしてしまうくらい、装飾としてのメガネ選びは慎重に演出してもらいたい。この命題については、メガネっ娘ヲタ界隈でもっと激論されてよいはず。

f:id:IllmaticXanadu:20200426162759j:imageヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(2007年/庵野秀明摩砂雪鶴巻和哉)

YouTube無料公開にて。超久々に観たら面白かった。『序』に関しては、めちゃくちゃグラフィックの美しさが向上したのは確かだけれど、テレビシリーズ・ヤシマ作戦までの総集編という印象が個人的にはどうしても強かった。よしんば、旧エヴァを認知していない人にとって、『序』は一本の映画として歪な作品になっているはずだよなー、くらいには思っていた(ストーリーテリングとして)。劇場鑑賞時も「おさらいあざっす、で、破の予告早く見せて!」というダメなヲタ状態だったので。とは言え、丁寧で洗練されたダイジェスト感が一周回って新鮮で、つまり展開が早くて、このスピードはまさしく庵野らしいともいえる。テレビシリーズを除いた劇場版の中では『序』が、特撮オマージュ満載ロボットアニメとして最も安心して観ることができた。それほどに『シト新生』や『Air/まごころを、君に』や『破』や『Q』は特殊な作品だったから。庵野が楽しそうに特撮ロボットアニメをやっているという、「庵野が楽しそう」という感覚をしばらく失念してしまっていたけれど、ファンとしてその寄り添い方は大事だと感じた(まあ、エヴァ庵野が壊れれば壊れるほど面白くなる節もあるけれど……)。『シン・ゴジラ』と『序』は、庵野の精神的にはある意味、躁のディメンションに位置付けられる類似した作品だと思われる。やっぱりヤシマ作戦は燃えるよねー。アスカ推しの自分としては綾波の話ばかりでナンダカナーと思ったりもしますが、ニッコリ綾波超可愛かったです。

f:id:IllmaticXanadu:20200426163312j:image新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』(1997年/庵野秀明鶴巻和哉)

Netflixにて。オールタイムベストとしか考えられないアルティメット大傑作。ドロッドロの病みの闇。庵野秀明の個人映画として完成された鬱屈的感情吐露。が、エンターテインメントとして機能していることの凄さ。観客の能動性までをも拒否し、彼らの心も、記憶も、強烈にえぐってみせる暴力性。作家の闇が、作家の憂鬱が、作家の暴力衝動が、映画を傑作たらしめる模範解答みたいな映画。つまり、観客におもねった映画を作る必要なんて1ミリも無い。観客なんか、心の闇で黒く塗りつぶせ。と、教えてくれた映画。こんな映画が作りたいものです。中学校の給食の時間に、校内放送で『甘き死よ、来たれ』を流していた超ヲタの女の子がいたけど、元気かしら。

f:id:IllmaticXanadu:20200427164633j:image茶の味』(2004年/石井克人)

DVDにて。本作公開年の2004年は『下妻物語』の公開年でもあり、ぼくが土屋アンナに一目惚れして胸キュンするには十分なほどの彼女が揃っていたわけです。で、久々に本作の鈴石アオイに会いに行った。強風を浴びながらもしかめっ面を崩さないハイスピード撮影の彼女、最高だ。異性の好みということではなく、ぼくは映画の中で元ヤンっぽい女の子が出てくると大体は好きになるので、漏れなく本作のアンナ嬢も最高に好きなのだけれど、まあ映画としても可愛くて奇妙で大好きです、『茶の味』。実景含めた栃木の自然が大変フォトジェニック。しかし、なぜ元ヤンっぽい女の子にフェティッシュを感じるのだろうかと考えてみると、ぼくの地元(茨城)にはヤンキー/元ヤンがウンザリするほどいて、偏見するまでもなく結構みんないいやつだったりしたし、カッコ良かったし、カッコエロかったし、そんなアホみたいなノスタルジーを想起してしまっているのかもしれない。元ヤンちゃんは我がふるさと。ってソレまんま『下妻物語』だな。

f:id:IllmaticXanadu:20200429055500j:image『疑惑』(1982年/野村芳太郎)

アマプラにて。松本清張原作!桃井かおりVS岩下志麻!全くタイプの異なる女優同士の演技合戦にめちゃくちゃ燃える!野村芳太郎フィルモグラフィにおいても、きっちりエンタメしてくれていて楽しかった。車が海中に転落、乗っていた大金持ちの旦那は溺死、その妻である桃井かおり演じるクマコだけが生き残る。このクマコが最低最悪の毒婦で悪女。夫に3億円の保険金をかけていたことが判明し、容疑者として逮捕される。連日マスコミが騒ぎ立てるクマコの弁護を受け持つこと自体が弁護士にとってはデメリットでしかなく、誰も弁護士がつかない。そんな中、民事事件専門の弁護士・佐原律子こと岩下志麻が彼女の弁護に任命される。しかしクマコと律子の間には、信頼関係はゼロ。ほぼ100%夫を殺している悪女の弁護を、律子も負けじとこなしていく。果たして事件はどう決着するのか……というオモシロあらすじ。徹底して脚本通りに演じる岩下志麻に対して、脚本無視でほとんどアドリブで好き勝手に喋って暴れる桃井かおり岩下志麻は背筋をピンと伸ばして一歩も引かない!桃井かおりは余裕の表情!「あたし、あんたの顔嫌いだわ〜」という桃井かおりのアドリブ、その時の岩下志麻の素でムカついている顔!やっぱり相反するモノ同士をぶつけると映画は面白くなるよなー、という正解を教えてもらった。若い頃の柄本明チャランポランだけど憎めない鹿賀丈史も良いキャラだった。数分しか登場しない丹波哲郎が弁護バックれるのにも笑った。これからも繰り返し観たいし、女優の皆さんにもおすすめします。

f:id:IllmaticXanadu:20200429043922j:imageコンテイジョン』(2011年/スティーブン・ソダーバーグ)

U-NEXTにて。ソダーバーグ苦手なんだけどコレは淡々としたドキュメンタリータッチ(≒シミュレーション風)がパンデミック描写の恐怖とifの強度を補強していて好み。『インフォーマント!』も『サイド・エフェクト』も面白かったし、ソダーバーグというより脚本のスコット・Z・バーンズとの相性が良いのかもしれない。ってかソダーバーグの映画、「相変わらず真面目だねえー」とニタニタしながら観てしまう。観ていると、グウィネス・パルトロウが初っ端で頭蓋骨オープンするので笑ってしまった。ミヒャエル・ハネケかよな赤い素っ気ないフォントのDay2から始まり最後は……な展開にも、自業自得というか風が吹けば桶屋が儲かる的な種明かしで笑ってしまった。もしソダーバーグがゾンビ映画を撮ったらこれくらい地味なんだろうなあと思いつつ、狙ってスベるよりは誠実にカメラを据えて、オールスターキャストで共感性も保持しつつ、ほどよくシリアス、ほどよくエンタメに仕上げている辺り、職人としては及第点以上だと思う。誰が観てもそれなりに楽しめる普遍的な完パケ感も含めて、映画芸術というよりも、世界仰天ニュースの傑作回を見たような余韻……。マリオン・コティヤールのように、誰かのために走り出すことができるか。ケイト・ウィンスレットのように、自分がどんなに苦しくても、隣の人に毛布を渡すことができるか、が問われる世の中になってしまった。劇場鑑賞時は震災以降で、日本は劇中のマッドマックス化する市民たちのようにパニックにならず皆助け合うことが出来ていて、まだまだ人間を信じられるかもしれないとヒューマニズムに目覚めかけたりもしたもんだけれど、現実でパンデミックが発生し、アンタッチャブルな状況下で買いだめに猛進する人々がいたり総理大臣がバカだったり、悠々とフィクションを超えてくるディストピアっぷりに絶望しながら観た本作は、ちょっとホラー感あった。劇中のジュード・ロウみたいな最低デマ野郎は現実にもたくさんいるけれど、果たして彼を信じない保証はどこにもない。自らの審美眼を鍛えるためにも、これからも映画を観なくてはな。劇場で観たとき、とりあえず、帰宅してめちゃくちゃ手を洗ったのを思い出しました。

f:id:IllmaticXanadu:20200424031921j:imageそれいけ!アンパンマン キラキラ星の涙』(1989年/永丘照典)

U-NEXTにて。幼少期ぶりに観た……ノ、ノスタルジー……懐かしすぎてドーパミン分泌量ヤバかった……。ナンダ・ナンダー姫の「わたしの名前はナンダ」という幼稚園児も安心して笑えるギャグセンス、ドキンちゃんの女王様ソング、そのドキンちゃんのプリケツ、「冬になったらまた会える」と言い残して溶けるユキダルマンの勇姿、謎の殺傷機能を備えたアンパンマン号、作画が怖すぎるドロンコ魔王、ボコボコにされるパン工場三人衆、そして随所の『オズの魔法使』オマージュ……。ナンダー姫の「もうやめて!」を受けてもボコボコにされながら猪突猛進してくるアンパンマン、めっちゃ漢じゃん……。幼い頃、母親と一緒に観て「涙にも価値があるの、だから泣いてもいいんだよ」と教育されました。いい話です。

f:id:IllmaticXanadu:20200427152848j:image大いなる幻影』(1999年/黒沢清)

DVDにて。完全にポスト・コロナ時代の悪夢的世界観じゃん。謎の花粉を防ぐためにマスクしていたり、人々がソーシャルディスタンスを保っていたり、そしてとにかく、世界から人間が「消えていく」感覚というのが金太郎飴みたいに詰まっている。ので、今観たらより面白かった。ミレニアム直前で終末感ヤバい公開当時も、ほとんど同じような感覚だったのかしら。そして、「消えてしまう」ということと「死んでしまう」ということは異なっている。本作がもたらす感動は「映画では誰も死ぬことはない」という救いでもある。死ぬことを目指して消え続けることによって逆説的にみんな生きてしまっている、そんな映画。また、すべての自主映画少年たちに観てもらいたい。ちゃんと撮ってさえいればどんだけバカやってもいいんだと、とても勇気をもらえる。

f:id:IllmaticXanadu:20200426192119j:image呪怨(ビデオ版)』(2000年/清水崇)

DVDにて。ぼんやりと得体の知れないものがこちらを見ているという表現ではなく、幽霊が半径3センチ以内にいる!という表現をやってのけたエポックメイキング。つまり本作は、幽霊/心霊映画というよりはモンスター映画に近い。モンスター映画の文法で撮られた幽霊映画。呪われた家に関係すると不特定に全員死ぬ、というハードコアな設定も改めてすごい。即物的な恐怖を突き詰めるとコメディになるということも発見できている。時系列が破綻しているのも、悪夢的円環構造を生み出していて不気味極まりない。顎なし少女は未だにトラウマだった……。

f:id:IllmaticXanadu:20200429050238j:imageオーメン2/ダミアン』(1978年/ドン・テイラー)

U-NEXTにて。何回観ても最高の死に様博覧会。出てくる死に様が何もかも素晴らしいし、前作よりもドンドコ人が死にまくるのも評価に値する。前作の首チョンパに当たるエレベーターでの人体ワイヤー切断は、ちゃんと切断面を見せてくれる上に、ちゃんとスローモーション、そして切られた瞬間の「うげえ」という表情、本当に偉い……。断面からはみ出る「具」のあたたかみが感じられるのも良くて、湯気が出ているようなホカホカ感は、作り物だからこそ感銘を受ける。他にも、カラスにズビズバつつかれて血まみれになるおばさんや、氷の張った湖の中に落ちた人がもがいても氷が叩き割れないとか、トラウマ残酷表現が多すぎる。イケメンに成長したダミアン自身が、悪魔の子であるというハードコアな事実を知って葛藤する思春期映画でもある。オープニングの始まった瞬間からジェリー・ゴールドスミスの音楽がテンションアゲアゲで狂っていてそれも最高に好き。

f:id:IllmaticXanadu:20200429051340j:imageポルターガイスト』(1982年/トビー・フーパー)

U-NEXTにて。子どもの頃に観たときはビックリ描写の連続で案の定ブラウン管テレビの砂嵐が怖くて仕方なくなったけれど、久々に観たら超楽しかった。砂嵐が怖いって感覚、デジタル世代には通用しないのだろうか。雷とピエロのシーンとかめちゃくちゃ怖かった記憶があるな。全編にわたって、ホラー描写出し惜しみしない!というサービス精神が本当に偉い。スピルバーグが演出したと言われている鏡見ながらの顔面グチャグチャドロドロシーンも、いやココだけどう考えてもやり過ぎだろ、ほとんど『レイダース』のラストじゃん、という過剰な残酷描写で最高。思えば、本作はトビー・フーパー御大の作品というより、やっぱりスピルバーグPのエンターテインメント性の方が強い。フーパー本人は不服だったんだろうが……。しかし、どんなバケモノよりも最高なのが、そう、霊媒師のおばちゃんだ!この人の不気味で崇高なキュートさは特筆しておかなくてはならない。あの声最高だもん。逆にガキの頃はこのおばちゃんこそがトラウマだったけれど、今観たらこんなにテンション上がるナイスキャラはいない。嗚呼でも、本作がドミニク・ダンの遺作であることに変わりはない……。本作出演後に恋人に刺殺され、享年22歳。ゆえに呪われた映画扱いされてしまったわけだけれど、悲しい……。ぼくは『アフターアワーズ』という映画が大好きで、ドミニクは、その主演のグリフィン・ダンの妹である。彼女がトンデモなく酷い目に遭う本作は、実際の事件とは別に考えて、映画なのだから楽しめばいいのだけど。でも悲しいのは悲しいので……。

f:id:IllmaticXanadu:20200427152534j:image『イメージの本』(2018年/ジャン=リュック・ゴダール)

U-NEXTにて。『アワーミュージック』以降だと一番好きだし、ほとんど『映画史』+『時間の闇のなかで』+『アワーミュージック』という構造なので好みでない理由がなく、89歳のイタズラじじいが、結局ラブ&ピースを打ち出した辺り、エモすぎて泣けた。新型コロナウイルスが感染拡大してから新作映画が次々と公開延期になり、撮影すらストップされている状況が続いている。つまり、新しいものが作れない状況の中に「映画」はいるといえる。ゴダールの『愛の世紀』にあった「すべてそこに在るのに、人は何故作るのだろう」という言葉は、本作を鑑賞した際に思い出したものであったし、今こそまさに問われるべきものだ。ゴダールは本作で「すべてはアーカイブされているし、アーカイブされているのだから"映画"は大丈夫なんだよ」という「消えない/死なない」ことへの優しさを訴えてくれた。同時に、自身で撮り下ろした「新しい」映像も加えて「それでも"新しい"ものを作って残したいという気持ちは超大事」と勇気付けてくれた。ポスト・コロナ時代は、ゴダールの予言通りにアーカイブの時代へと突入しつつある。こうして、ぼく自身でさえ、閉館している映画館に足を運べず、自宅で今日も今日とてアーカイブされた映画たちと遭遇するしかない。果たして、映画にとってこれは絶望なのか、それとも希望なのか。先日突然インスタライブに登場したゴダールは「ウイルスはコミュニケーションだ」と述べた。「ある種の鳥のように他人を必要とし、仲間の所に行き、家の中に入ろうとする。私たちがネットでメッセージを送る時のように。ウイルスは今私たちがしているようなコミュニケーションだ。それによって死ぬことはないが、うまく生き抜くことは恐らくできない」それでも、ゴダールはあくまで楽天的な様子だった。「テレビは忘却を、映画は記憶を創る」つまり、残された映画たちがこれからも消えることが無ければ、これから映画を残していこうとすれば、それもまた消えることはないのだ。ポスト・コロナ=アーカイブ時代のぼくらの聖典は、聖書でもコーランでもなく、『イメージの本』だ。

f:id:IllmaticXanadu:20200424030506j:imageファントム・オブ・パラダイス』(1974年/ブライアン・デ・パルマ)

Blu-rayにて。いつどんな時に何度観ても、俺の人生で最高の映画!オールタイムベストワン!「何の取り柄もなく/人にも好かれないなら/死んじまえ/悪い事は言わない/生きたところで負け犬/死ねば音楽ぐらいは残る/お前が死ねばみんな喜ぶ/ダラダラといつまでも生き続けるより/思いきりよく燃え尽きよう」何も残さず凡庸に生きるなら、何かを残すために燃え尽きようぜ。早く燃え尽きられる日常が戻って来ますように!!