20世紀ゲネラールプローベ

電影永年私財法を発布するべくゲネプロ中の備忘録。

2021-01-01から1年間の記事一覧

怪奇!イルカ人間恋愛奮闘記。というより、トンデモ映画としての『グラン・ブルー/オリジナル・バージョン』(1988/リュック・ベッソン)

ドン引き海物語。知ってはいるけれど実は観てない映画というのは幾多もあり、『グラン・ブルー』もその一本だった。作品の内容を、恐らくは雰囲気重視のラブストーリーだと予想していて「男は恋をした、イルカのような女に。女は恋をした、イルカのような男…

ジャンプよりもサンデー派だったから……は言い訳にならないと思うのだけれど『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』感想

『鬼滅の刃』という作品(原作漫画/TVアニメシリーズ)を微塵も摂取しておらず、主人公の名前も知らないし、その傍らのキャラクターたちの名前も知らないし、猪人間みたいな人は可愛いなあとは思いつつ、世界観も把握できていないし、主人公の妹さんが巻物?を…

家のいのち、映画のいのち、誰かがいつでも、それになる【『stay』に関する雑感】

映画のジャンルの一つに、所謂「聖なる訪問者」について描かれた作品群がある。たとえば、パゾリーニ監督の『テオレマ』では、裕福な工場経営者の邸宅に謎の美青年(テレンス・スタンプ)が滞在(stay)し始めて、不思議な力によって家庭を魅了していく様が…

【物語る作法までジャンク品である必要はないのに、作品の状態に無自覚な出品者です。評価1】『JUNK HEAD』雑感

今話題のクレイアニメーション『JUNK HEAD』を観た。 「頑張っている」と「面白い」は違う。 観ている間、ずっと「ああ、映画はひとりで作ってしまってはならないのだな」とつくづく感じた。あと、独学も本当に危うい。 7年間の撮影期間は優秀なプロデューサ…