20世紀ゲネラールプローベ

電影永年私財法を発布するべくゲネプロ中の備忘録。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「面白そう」の映画として微笑み続ける映画史の天使たち『チャーリーズ・エンジェル』(2000年/マックG)雑感

『チャーリーズ・エンジェル』は、それまでの女性アクション映画とは一線を画していた。そもそも、従来の女性アクション映画は「なぜ女が闘うのか?」ということがテーマになっており、 復讐やら嫉妬やら、要するにそれらは男性視点で作られているモノがほと…

この映画はあなたの「敵」でもなければ「味方」でもない、単なる「馬鹿」なので、あなたはこの映画よって絶対に傷を付けられない、この映画にその「影響力」は無い『バイバイ、ヴァンプ』雑感

本作のツイッター公式アカウントが「この映画はそれぞれの愛に立ちはだかる壁を乗り越えることの強さを描いている」との弁をツリー形式で釈明した。結びには「そのテーマをエンターテインメントな作風で描いているため、一部の方に誤解や混乱を招いた事をお…

画は映画なのに芝居は演劇、それを迫害する思想はもう棄てる、面白いかどうかは別として『容疑者 室井慎次』(2005年/君塚良一)雑感

本作における最たる「観るべき理由」は、撮影監督を林淳一郎が務めているという点にある。林の撮影監督としての秀逸な仕事は、僕の偏見で列挙するなら、『リング』『回路』『カリスマ』『ニンゲン合格』『仄暗い水の底から』『クロユリ団地』といった、中田…

『メモリー』はあんなに情感込めて歌い上げてはならない曲なんだけど、もうそういう次元じゃないじゃん、そこも含めて愛してあげようよ『CATS』(2019年/トム・フーパー監督)雑感

21世紀の『死霊の盆踊り』!果てしなく悪夢的ヴィジョンで観客の感受性も脳髄も破壊する最高級のカルト映画爆誕!これは逆張りでも皮肉でも奇をてらって言っているのではない。自分はこの映画を徹底して賞賛する。なんてオリジナルなグロテスクだろう。未知…