20世紀ゲネラールプローベ

電影永年私財法を発布するべくゲネプロ中の備忘録。

2023-01-01から1年間の記事一覧

2023年映画ベストテン&ワースト3

毎年恒例のベストテン&ワースト3の発表です。毎年、サムネのトップ画像を作っているのですが、そういえば2020年もマーゴット・ロビーさん(ハーレイ・クイン)を画像にしていました。実は、ベストテンには入れられなかったけれど好きだった映画を毎年トッ…

映画の「首」すらも斬首したかのような「失敗」に成功した嘲笑の傑作『首』

戦国版『アウトレイジ』を渇望する観客の期待に一切応えようとせず、芸術三部作(『TAKESHI'S』『監督ばんざい!』『アキレスと亀』)というリハビリを経た末に肩の力を抜いて『アウトレイジ』という娯楽映画を撮るも、再び『みんな〜やってるか!』で挑戦した…

人形(=人類)実存主義『バービー』

作り手が語りたいテーマの主語を"女"とか"男"とか容易く使用してしまっているせいで、これがフェミニズムだとかマスキュリズム批判だとか論争されてしまっているわけだが、そうではなくて、死の恐怖や不安、自己実現や自由意志に関する、実存主義的な映画と…

世界に向けられた呪詛としての『私、オルガ・ヘプナロヴァー』

大傑作。めちゃくちゃ好きだ。 この映画は「ホラー映画」もとい「心霊映画」であると自分は感じた。 その理由も含めて、以下に書けるだけ感想を書く次第。 自分がこの映画の存在を認知したのは2017年だった。それは、親愛なるジョン・ウォーターズによる毎年…