20世紀ゲネラールプローベ

電影永年私財法を発布するべくゲネプロ中の備忘録。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

回転するミラーボールに照らされて、読んだ弔辞が唄になったの(そんな研磨され尽くした幸福の完成度と、女優へのアンチ・オブセッション、そして演劇と葬儀とラストダンス)【東京にこにこちゃん『ラストダンスが悲しいのはイヤッッ』雑感】

「アレを観なかったことを絶対に後悔するから!!!!!」西荻窪駅のホームで、電車を待つ私に向かって肉汁サイドストーリーのるんげが叫んだ。 厳密に言えば、エクスクラメーションを5つも付けるほどの声量ではなかったものの、私にとって彼女のその言葉は…

排水口の出現、排気口の循環(または、ミナミの方から香水の音色が)【排気口『いそいでおさえる嘔気じゃない』雑感】

『香水』という曲が孕む危険性について、21世紀の日本人は果てしなく無防備だ。ここで唄われている失恋の痛みと安いノスタルジーには、鬱病の誘因となり得る要素が金太郎飴のように詰め込まれている。というより、そもそもノスタルジーやトラウマは、陰鬱の…

誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくい母性のすべてについて教えましょう、というメンドウな誘惑とメンドウな演劇【ヴァージン砧『孕み孕ませ産み産まれ』雑感】

筆者と主宰の香椎響子は、事もあろうに大親友(と言って過言ではないほどのフィーリングをゲットして、初対面でハイタッチ&ハグした仲なのだ。筆者は異性に対して、彼女以外を指して「オマエ」と読んだことはない。彼女とやっていない/やる予定がないことは…